今回は、菅原裕子著『子どもの心のコーチング』(リヨン社)をご紹介いたします。子育てについて の好著です。子供をもたれている方は是非お読みください。
(1)小学生以上の子どもで、朝自分で起きれない子が多い。この本は、 子どもの生きる力を養い、自立した子どもを育てる方法を伝える のが目的です。
(2)子どもが自立できていないので、子どもにまつわる色々な問題が おきている。自立できないまま親になってしまった若い親たちが 問題を引き起こしている。
(3)親の役割は、子どもを思いのままに動かすことですか?指示出し 魔の親が多い。
(4)子育ての視線は子どもの今ではなく未来へ。親が目指す子どもの 未来、それは彼らの幸せな姿であり、人に頼らず、人生を自分の 力で切り開いていける自立した姿です。
(5)人間関係など社会でのいろいろなスキルを身につけるには、体験 しかない。子どもが自分で考えたり行動したりするところを、親 がかわってやってしまったら、子どもは自ら体験するチャンスを 失うのです。
(6)子どもの成長に従って、親は保護者から、「見守る親」になる。
(7)HELPとSUPPORTの違い
(a)ヘルプはできない人のために、その人に代わってやってあげる ことで、保護者がすることです。
(b)サポートは人をできる存在ととらえて、そばで見守り、よりよ くなるために必要な時は手を貸すことで、サポートこそが親の仕 事なのです。子どもの話を聴くことはサポートの基本です。
(8)親の「ヘルプ」が子どもをだめにします。問題解決の経験が充分 にないと、子どもが大きくなった時に問題がでてくるのです。問 題を自分で解決する体験の少ない子どもにとって、この世は何と も生きにくい世界となるでしょう。
(9)小学校入学の時期を目指して、保護や支配の割合を減らしながら、 子どもの「できる」割合を増やしていくことが、「ハートフルコ ミュニケーション」の提案です。
(10)「飢えている人がいたら、魚を釣ってあげますか?それとも魚の 釣り方を教えますか?」魚を釣ってあげるのがヘルプで、魚の釣 り方を教えるのがサポート。ヘルプは親の自己満足で、子どもの 人生を横取りする行為です。
(11)親は子供をサポートし、才能を花開かせるコーチになりましょう。 次の3条件を満たした時、親は子どものコーチになれます。
(a)子供は無限の可能性を持っていることを知っている。
(b)子供自身がもっとよくなりたいと思っていることを知っている。
(c)子供が望んでいることが起きるまで待ち、必要なサポートは何
でもしようとする柔軟性がある。
(12)子ども達に、生きるうえで最も大切な三つのことを教えましょう。 それは、「愛すること」「責任」「人の役に立つ喜び」です。
(13)愛を教える母性と、責任を教える父性のバランスをとる。
(14)責任を教える第一歩として、朝起こさないことから始めよう。寝 坊したら、その結果は自分で負わせよう。一人で起きられたら認 め、ほめてあげよう。
(15)しつけとは、親の言うことを聞かせることでも、親の思ういい子 にすることでもありません。人と一緒に幸せに生きていくための あり方を教えることです。
(16)どう生活するか、まず親が価値観や生活の枠組み、ルールなどを はっきり示す。また、物をやたらと買って与えないことも大切で す。
(17)子どもの幸せの第一歩は、親自身が幸せな人生を生きること。そ して、親自身の幸せは、自分自身でつくるものです。
(18)パラサイト・ペアレント(子どもに寄生する親)にならないため に次の事をしてみましょう。
(a)自分の望むライフスタイルを思い描く。
(b)望むライフスタイルを実現するために、子どもが自立できる
ようサポートする。
(c)子どもの手が離れたらやってみたいことをリストアップする。
(d)語り合える友達を持つ。
どうやら、親がまず子どもから自立することが必要なようですね。
親は子に五つのことをする。悪をとどめ、善をすすめ、教育を施し、婚姻をさせ、良い時に家を相続させることである。(六方礼経)
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