有名予備校のカリスマ教師の書かれた教え方の本です。親や教 師や部下を持つ人にお勧めの良書です。
A)「教師たるもの五者たれ」
何かを教える立場の人は、「学者」であり、「役者」であり、 「易者」であり、「芸者」であり、「医者」でなければならない という意味。
1.学者ーーー100を知ってこそ1を教えられる。教える人は自 分の勉強する姿をみせて、それを他の人に普及させなさい。
2.役者ーーー人をひきつける力を身につけなさい。そのためには、 話し方、みせ方、身だしなみを磨きなさい。
3.易者ーーー相手の不安をキッパリ切り捨て、「成功すると信じ たい」という気持ちをサポートする。
4.芸者ーーー学ぶ場を楽しくしてあげる。教えるなかに「笑い」 や「わくわく感」をいれる。教える場は明るいに越したことはな い。
5.医者ーーー思考型か暗記型かを見抜いて教える。教える側の人 は、バランスをとってあげること。
B)教える人は、自分の信念をうしなってはならない。ただし、 妥協できるところは、柔軟に対応したほうがよい。
C)教える人は、見返りを期待してはいけない。
D)どんなときでも、人前に立つ直前に、「口角を上げてにっこ り」を習慣にする。
E)教える内容は徹底的にシンプリフィケーション(簡易化)す る。相手のニーズやレベルに合わせて教える範囲を選択する。欲 張らずに教える内容を絞り込むことが大事である。
F)教える量は少なく、しかし、因果関係はしっかり示す。コア な10の知識を軸に、残りの90の知識を攻略できるようにする。
G)双方向を意識して、相手が参加できる時間を必ず作り、「演 習」と「確認」の繰り返しで、その場で覚えさせる。
H)音読を取り入れて、脳を活性化する。恥ずかしがり屋には、 こちらがバカになって羞恥心(しゅうちしん)をとく。
I)思考力を鍛えるには、体を動かしたり、体の一部を使って教 えるとよい。
J)「簡単」と「難しい」の波を作ると、集中して聞いてくれる。
K)「20分に一回リセット」のリズムで話す。この中でテンシ ョンを上げたり、下げたりと緩急をつける。イメージトレーニン グで話し方はうまくなる。
L)サプライズの要素を盛り込んでしっかり記憶させる。時々、 自分の欠点を隠さずみせると場が和む。
M)抽象的なことをわかりやすく伝えるには、誰もが知ってい る身近な具体例を使って説明する。
N)やる気の源は3つ。「楽しい」「自分の将来の目標を達成 したい」「大好きな人に認められたい」である。
O)やる気を高める7つの方法
1.学ぶことへの「快」の感情を作り出す。
2.「どう役に立つのか」というところまで教える。
3.どんな部下・生徒・子供でもとりあえず期待してみる。
4.聞き手の成功を前提にした発言をする。
5.短期目標を具体的に設定し、何度も言ってあげる。
6.長期目標を意識させることでパワーを生みだす。
7.少しでも結果がでたら、徹底的にほめる。
P)ある程度できるようになったら、自力ではいあがってこら れる程度の谷に落として、自分でやれるように成長を計る。
Q)人間関係を築いたうえで叱らないと効き目はない。失敗した 時にしかってはダメ、いい気になっている時に叱る。叱る時は、 1分以内で愛情をこめて一喝!が効果的です。
信と謙と慙愧と努力と智恵とは、この世の大きな力である。この うち、智恵の力が主であって、他の四つは、これに結びつく従の 力である。(パーリ、増支部)
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