今回で二回目の内観です。私は、ここ2年間大きな悩みをかか えていました。私の両親と妻の間に立ち、苦しんでいました。
そこで私は、根本的な問題解決へと動くことなく、一時的な楽 を選び、私の両親に無期限で距離を置くことを言いました。
私は、心の中で妻とその両親を責めました。本当の意味で私は 彼女らに心を開かず、恨みにも似た感情で接していたようです。
当然、私にも心から安らげる場所がなく、自分だけが辛い人だ という想いで今まで過ごしてきた様に感じます。
内観が始まってから今日に至るまで、終わってしまえば、あっ という間の一週間でした。
特に感じた事は、時の過ぎるスピードの速さです。明日の我が 身さえ分からないのに、それでも時はどんどん過ぎ、死が確実に 近づいてくる。そんな中で私は生きているんだと感じました。
今までの生き方はどうだったのか改めて振り返ると、嘘をつき、 人を傷つけ、繰り返し、ただ目先の物事に左右され、ただただ何 となく生きてきただけでした。
その結果、多くの人を傷つけ、肉親にすらさえもひどい仕打ち をやってしまいました。妻にも心の奥底では憎み、義父母に対し ても同様でした。
しかし、母、父、配偶者と内観を続けていくうちに、少しずつ 心に変化が出てきました。誰に対しても、お世話になった事、ご 迷惑をかけた事に対しては出てきますが、して返した事について は中々出てこない。どんなに考え調べても、出てくる事が少ない のです。
しかし、それでもまだ、妻に対しては、週二回のゴミ出しや、 ふろのそうじ、洗濯物を干す事やたたむ事、食器の片付けや肩も み、白髪とり等、して返した事が沢山出てきます。当然お世話に なった事、迷惑をかけた事も出てきますが、同じか、それ以上の して返した事が出てくるのです。
しかし、内観も中日を過ぎ終わりを迎え、今こうして感想文を 書いていると、して返した事はあったが、実はそこに感謝の思い がなかったことに気付きました。要は自分が早く寝たいため、ゆ っくりしたい為でしかなかったのです。
先生の話の中で、「一番大切な事は、感謝する気持ちと許す心 です。憎むと不幸になります。」というのがありました。私は今 まで、許す心については、あまり役に立たないし、出来ていると 思っていました。しかし、妻やその両親については、それができ ていませんでした。
改めて気付かされる点が多くあった内観でしたけれども、それ が本当に分かった事なのか、体で知った事なのか分かりません。 本当は何も分かっていないのかも知れません。
ただ今回の内観で、自分が決めた決意・目標、タバコをやめる、 両親の所へ顔を出す、この二点の目標については、しっかり意志 を立て実行していきたいと思います。
そして私と家族、そのまわりの方々への感謝の意を決して忘れ る事なく、自分と向き合い、事実から逃げない強い心を持ってい きます。
今日から普段の生活に戻るわけですが、ここで学んだ事、気付 いた事をしっかりと活かし、日常内観をもって私自身幸せになり たいと思います。
それが家族、まわりの人達の幸福につながる事を信じています。 本当にお世話になりました。ありがとうございました。
仏の衣を着るとは、柔和であって忍ぶ心を持つことである。仏 の座に坐るとは、すべてのものを空と見て、執着を持たないこと である。仏の室に入るとは、すべての人に対して大慈悲の心を抱 くことである。(法華経)
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