わずか発売2ヶ月で120万部突破の『ホームレス中学生』 (田村裕著、株式会社ワニブックス)をご紹介したいと思います。
今いろいろ不平不満のある人や、絶望している人いやいあや、 全ての人にお勧めの好著です。涙なしには読めません。生きる希 望がわいてきます。是非お読み下さい。
母が死に、無理をした父も病気で倒れ、そのうえ会社を首にな ってしまい、一家離散し、自殺も考えた時に出会った一人の女の 先生により、田村氏は再び生きる希望を見出しました。そのきっ かけとなった、先生からの手紙です。
「拝啓、田村君へ
昨日、田村君といろいろ喋ってびっくりしました。田村君は、 『十五年生きてきてもう十分だ』と言っていましたが、私にもそ の気持ちわかる気がします。
私の人生と田村君の人生は違うので、私が勝手にわかったよう な気になっているだけかもしれないけど、私にも同じように考え ている時期がありました。
私には『お前が大事だよ』と言ってくれる夫、『お母さん、お 母さん』と甘えてくれる子供達がいるにもかかわらず、それでも 生きているのがしんどくて、寝るときなんかに『私はこのまま眠 りについて、もし目覚めなくてもそんなに悲しまないかもしれな い』と思う時期がありました。
それでも家族に支えられてなんとか立ち直り、今日まで頑張っ てきました。42歳の私がそんなにしんどいのだから、15歳の田村 君がしんどいのは当たり前だと思います。
でも、私のときに家族が私を必要としてくれたように、田村君 の周りの人も田村君を必要としていると思う。兄弟はもちろん、 他の教師もバスケ部のみんなも五組のみんなも、田村君が大好き です。
田村君が授業中に質問攻めで教師を困らせているときも、クラ スで何かを言って笑わせているときも、部活を頑張っているとき も、みんな田村君に力をもらっていると思う。
実際、私は田村君が大好きです。私は田村君の全てを知ってい るわけではないけれど、元気なとき、落ち込んでいるとき、笑っ ているとき、怒っているとき、私の知っている田村君はどんなと きも魅力的で素晴しい人間だと感じています。
田村君は今のままの田村君で十分に素敵です。私は田村君にた くさんパワーをもらっています。今の私は昔に比べてだいぶ元気 になったので、もし田村君が落ち込んでどうしょうもないとき、 話ぐらいは聞いてあげられると思うので遠慮なく私の所にきてほ しいです。
私の父親は去年に亡くなりました。最愛の父親を亡くしとても 落ち込んでいました。しかしきっと父親は私が落ち込んだままに なっていることを望んでいない。父親がいたとき以上に元気に人 生に励むことを望んでいると考えたときに、力が湧いてきて頑張 ろうと思えました。
そしてきっと今も近くで私を見守ってくれていると思います。 田村君のお母さんも、きっと田村君の近くに居て、田村君のこと を見守ってくれていると思います。
田村君が笑っていることが、お母さんは一番嬉しいことなんじ ゃないかな。だから困ったときは少しは力になれると思うので、 遠慮なく言ってください。」
一日300円で過ごした時は、わずか一椀のご飯を2時間もか けて、噛みに噛みに噛んで、味がなくなっても、更に噛みに噛ん で、最後の一瞬ホワーッと味がするという、「味の向こう側」を 体験してから、初めて飲み込んだそうです。
ですから、お湯に感動できる幸せのハードルの低い人生なので、 たとえ、人間関係など悪くても、何ともないそうです。
どん底の苦労をしてもひねくれずに明るい田村さんは、何でも いい苦労に変えてしまう、感謝の達人なのでしょうねえー。
何ごとも耐え忍ぶことである。暑さ・寒さ・飢え・渇きを耐え 忍び、ののしりやそしりを受けても耐え忍ぶことによって、自分 の身を焼き滅ぼす煩悩の火は燃え立たなくなる。(聖求経)
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