今回は大阪の竹下氏からの中條高徳氏『志高く生きる』の投稿を頂きましたので、そのままご紹介させて頂きます。
1927年長野県生まれ。陸軍士官学校に学ぶ。終戦後、学習院大学文政学部政治学科卒業。
アサヒビール株式会社に入社。'82年常務取締役営業本部長を経て、'88代表取締役副社長に就任。スーパードライの生みの親として十六茶等をはじめ次々とヒット商品を生み出し、アサヒビール生まれ変わり戦略を企画立案、実施の指揮をとる。
アメリカに住む孫娘の歴史の宿題として、戦争についての質問を受けたのをきっかけに、戦争についての自らの体験を文章におこし、その後その文章は「孫からの質問状・おじいちゃん戦争のことを教えて」と題して出版された。
'98年名誉顧問就任。全国各地で講演活動を数多くこなしている。著書「孫からの質問状〜おじいちゃん戦争のことを教えて〜」「立志の経営」他。
破滅するかもしれないと思われていたアサヒビールが、天下から「奇跡」と言われるほどの成果をいただけたのはなぜか。たまたまその場に居合わせた指揮官の一人として助けていただいた方々や、これから挑戦しようという人たちにいささかななりともお役立てになればと思い、なるべく冷静にそして忠実にご報告してまいりました。
それでおわかりのように、私共のいただいた成果はノーベル賞ものの開発をしたのでもなく、その手法なり、作戦というものは、どの企業でも理解されておられることであり、研究されていることだろうと思います。
私たちはそれを、失敗したら倒産するという追いつめられた立場にあっただけに、神にも祈るような気持ちで、精根こめて忠実に、より奥行き深く実行したにすぎません。
「窮すれば通ず」という言葉がありますが、半面、窮したが故に崩れてゆく人や企業も少なくない現実を考えますと、その相違はすでに述べてきました「志」に深いかかわりがあると思われます。
人間、絶壁に立たされた時、すなわち、窮地に追い込まれた時には、それをあたかも「ピンチはチャンス」と解釈して捨て身で突進する強靭な「志」と、もう駄目だと落ち込んでゆく心の脆弱さとが、勝敗のわかれ目なのです。
私は他人様に誇りうるものは何一つありませんが、「いかなるピンチもチャンス」と思う「めでたさ」と「ふてぶてしさ」だけは天下一品と自認しております。
苦境にあった時によく敵将の本山キリンビール会長や荒川サッポロビール社長から、「よくそんな笑顔で、平気でいられるものだ」とからかわれたことも再三でした。プロパーの役員の中でも、「アサヒの明日はない」と口にする者がいたことも真実でした。
苦境に立てば立つほど「めでたさ」と「ふてぶてしさ」によって戦意が盛り上がってきます。これは陸軍士官学校の教育がそうさせたのか、"七人の侍"のようなお得意の先達たちが仕込んでくれたものなのかわかりませんが、これだけは唯一誇り得ることだと思います。
営業本部長時代に各支店に赴いて、「必ず勝てる、勝ってみせる。しかも生ビールの道で・・・」とややもすると敗戦思想に冒されようとする社員に檄を飛ばしておりました。
まともに残業手当ても出せない時もあり、「その分は私に預けたと思ってほしい。必ず銀行金利を上回る『幸せ』を補償する」とまで言って励ましてきました。
30年勤続表彰で上京した神戸支店の社員がそれを覚えていて、「約束を果たしてくださってありがとうございました」と言われたときの感動は言葉では表現できません。こうしたプラス思考、積極的思考で生きていますと、いつかは「天運」に恵まれることも確かなようです。
(「立志の経営(致知出版社)より」)
@日本の学校教科書は教育委員会が採用するため、色がかかっていれば本当の歴史教科書を採用しない場合がある、親は教科書を確認する必要がある。
Aアメリカは日本を平和的に骨抜きすることをマッカサーに託した。アメリカは日露戦争後に日本との戦争を想定したオレンジ計画をたてていた。
日本は中国を侵略し、行き詰まって必ず太平洋に出てくる。そこをたたく。これがオレンジ計画でした。そして、太平洋戦争はほぼそのシナリオどおりに進みました。むろん今もなお、アメリカは日本や中国に対してさまざまな戦略を立てて周到に準備を進めています。
参考資料 『オレンジ計画---アメリカの対日侵攻50年戦略---』エドワード・ミラー著 沢田博訳 新潮社
Bハワイに行く前にハワイの歴史くらい勉強していくこと。 カメハメハ大王の楽園であったハワイに住んでいた住民を殺し、アメリカの国にした。ただ銅像を飾っているのみ。敗戦の日本には鬼畜米兵とは逆に、うわべ平和的に日本を腑抜け骨抜きにしたのである。
Cまず夢を持つこと。志とは「心の指す方向」である。それが夢=ビジョンである。
Dたらいの水の利。水を押すと戻ってくる。反対だと出てしまう。松下幸之助氏は夢を取り入れ活用して成功した希有な人である。吉田松陰も「志定まれば気さかんなり」と言っている。
E業績の悪い原因を聞いてみると、ほとんど天気や景気のセイにしている。他責では、対策は出てこない。自責で考える。
F50年前ビールのシェアーは75%あったものが、日本が戦争に負けたとき、分割で36%になり、一時は9.6%に落ちた。そのアサヒビールが伸びたのも、兵法をビジネスに活用したからだ。
G兵法=戦争と考えるから、兵法を勉強しようとしない。 考え方はもっと取り入れるべきである。その考え方でアサヒは伸びた。 マーケットイン、一点集中などなど・・・・・。
H知識より智恵。勝ちたいという強い思いが、気づきがでてくる。 求める心に正比例である。 ビジネス戦争でも、本当の戦争のように殺されるという真剣さがあれば、気づきはでるもの。
I豪商「淀屋」の取り潰しは、金にものをいわせ派手にしていたためである。敗戦後、金金…と拝金主義になって多少の金を持ったため日本人はおかしくなったのではないか。
J日本国をしっかりさせるには、まず家庭から。あいさつ、ハイという返事、片づけること等。
「志高く生きる」は、言い換えれば『Think Globally、Act Locally(地球規模で考え、地域で行動を)』であるとも言える。また、『志』とは「十」あるやりたいことを、「一」つに「心」を絞り込むこととも言われています。高い志を持ってコツコツと実行していくのもまた、幸福への道の一つではないでしょうか。
心と戦って、真に道を求める人は、常に強い覚悟をもって進むから、あざけ りそしる人に出会っても、それによって心を動かすことはない。
さとりのためには、成しとげ難いことでも成しとげ、忍び難いことでもよく 忍び、施し難いものでもよく施す。
しかし、施しても施したという思いを起こさず、ことをなしても、なしたと いう思いを起こさない。ただそれが賢いことであり、正しいことだからする のである。
それは母親が一枚の着物を愛するわが子に与えても、与えたという心を起こ さず、病む子を看護しても、看護したという思いを起こさないのと同じであ る。 (大般涅槃経)
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