もうすぐ秋分の日がやってきますね。お彼岸の季節です。連休の遊びの計画を立てている方もおられると思います。
皆さんご存知のように、お彼岸の中日では、昼と夜の長さが同じになります。小岱山の中腹にある蓮華院誕生寺の奥之院は、通常のお寺と伽藍配置が違い、正門やお堂が東を向いています。
ですから、この日、太陽は、まさに正門の方角から昇り、西の位置にある大仏様の真後ろに沈みます。そして、夕刻、丸い正門は夕日に照らされて参道にキラメク光を反射し、まぶしいくらいです。
この春秋のお彼岸は、インドや中国には見られない日本独特の習慣ですが、聖徳太子の頃からの古い風習として定着しています。お盆とともに、最もよく日本人にとけこんだ仏教行事と言えるでしょう。
昔の人は、お彼岸の中日に沈みゆく太陽を眺めながら、遠く西方極楽浄土を念想し、後生の極楽往生を願ったそうです。
また、この日は本来、日常の苦しい生活を脱し、楽しい精神生活を送るために、お寺参りをし、仏法を聞き、行いを正しくする日だったのです。つまり、お墓まいりとともに、日常の生活を反省して、仏道精進の機会としての一週間だったのです。
現代風にとらえると、超忙しい日本人に、年に2回ぐらいは、日常生活を反省し、家族や、自分の人生(人生計画)などに思いをめぐらす時ですよということではないでしょうか。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、季節もちょうどよくなっています。頭もさえ、熟慮するにはいい時期です。
極楽からの心地よいあまり風に吹かれながら、一日でよろしいですから、日頃の忙しさで放っている、あるいは忘れている長期短期の課題について、じっくり考えてみられては如何でしょうか。あなたの生活や人生を意義深いものにするために、是非そのように連休の一日を使ってほしいと思います。合掌
心は清く柔らかに、常に耐え忍んで、争いを好まず、人々を悩まさず、仏と教えと教団を思うから、喜びは自然にわきいで、光はどこにでも見いだされる。
信ずることによって仏と一体になり、我(が)という思いを離れているから、わがものを貪(むさぼ)らず、したがって、生活に恐れがなく、そしられることをいとわない。
また、慈悲を心のもととするから、すべての人に対して好ききらいの思いがなく、心が正しく清らかであるから、進んであらゆる善を修める。(華厳経)
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