2002年10月14日第174号
幸福ニュース

【「きっと芽が出る人」の法則】

 今号は江口克彦著の『「きっと芽が出る人」の法則』をご紹介させていただきます。松下幸之助の薫陶を受けた著者の成功するための法則集です。是非ご一読ください。

【「きっと芽が出る人」の法則】

(江口克彦著 PHP研究所)

幸福とは、持って生まれた能力を発揮し続ける「過程」にある。

やり続け、辛抱すること。もう投げ捨ててしまおうかというとき、あと一歩の辛抱ができる人だけが成功する。

平凡なことを積み重ねること。平凡なことを何十年も続け、仔細を積み重ねるならば、その時平凡は非凡に変わる。

自分が原因と思うと、成長する。うまくいったときは「これは運がよかったのだ」と考え、失敗したときは「その原因は自分にある」と考える。

「世間は誰一人としてきみの成功を邪魔したりしない。うまくいかないというのは、外部の事情ではなく、自分自身に原因があるものだ。外部のせいではない。理由は自分にあるんだということを、常に心しておく必要がある。」(松下幸之助)

人情の機微をつかんでいること。感謝報恩の念に徹すること。他人を立てること、周りの人たちに感謝し、思いやりの気持をもつこと。感謝・誉め言葉を多く言うこと。

熱意があること。自分の仕事を心底好きになること。汗を流し、涙を流し、努力に努力を重ねてこそ、ほんものの知恵が湧き、身についてくる。長期的かつ連続的な真の知恵は、汗の中からこそ出てくる。

ビジネスマンのもっとも重要な条件は、みんなに愛されること。暗い顔をした人のところには人は集まらない。人が集まらないようでは、仕事がうまくいくはずもない。多くの仕事はチームワークの作業。だから、頼みやすい人、話しかけやすい人、明るい人にどんどん仕事が集まってくる。

熱心で頭もよくて、これは成功しそうだという人が案外成功しないことがある。そういう人たちに共通して見られるのは、他人の意見を用いないということだ。

「傲慢と自信の違いを知らなければならない。傲慢な人は他人の言葉に耳を傾けない。自信のある人は異論、異見を歓迎し、素直に耳を傾けるだけの勇気を持っている。」 自分の考えより多少まずくとも、場合によっては部下の意見を採用すれば、部下はやる気をだし、あなたに好意を抱く。

内容の良し悪しに対してでなく、自分に話をしてくれた、その誠意に感謝し、褒める。お礼を言う。松下幸之助は、たとえ反対意見でも、いつでも感心しながら人の話を聞き、最後に感謝し、褒めていた。だから、いい情報が自然とたくさん届くようになった。「名君とは聞くことなり。」

人にものを尋ねると、自分が馬鹿にされるのではないかと心配する人が多いが、実はそうではなく、好感を持たれ、敬意を表されるのである。特に目上の人が真剣に聞いてくれて、しかもお礼まで言ってくれたとすれば、聞かれた者は嬉しいのみならず、かえって相手に尊敬心を持ってしまうものだ。

松下幸之助は自分からきさくに声をかける人であった。相手が若者でも、肩書きのない者でも、それはまったく関係なかった。

松下幸之助は部下に励ましを与える人であった。「きみ、立派だ、よくやった。10軒回って1軒ということは、千軒回ったら、百軒も扱ってくれるな!」しょげていた部下は、松下のこの言葉で、元気を取り戻し、やる気をだした。部下が希望を持ち、やる気を出す褒め方をした。

普通に仕事ができるのは当たり前。そこから一歩抜け出て、自分しかできないオンリーワンの何物かを持てるか否かが大事。

その仕事に精魂を傾けていればこそ説得力が出てくる。口先だけうまいことを言っても、嘘は容易に見抜かれてしまう。 「命をかけてやると、困難も困難とならず、新しい創意工夫も次々と起こってくるのです。そういう体験をたくさん持っています。」(松下幸之助)

世間は正しい。世間とともに歩む。松下幸之助は、大衆の声、世間の声を「神のごときもの」として絶対的に信頼していた。

天地自然の理法に従うこと。当たり前のことを当たり前にやること。成功しないのは、とらわれたり、こだわったりして、素直に天地自然の理法に従うことをしないから。人間は自分の面子や意地や考えにとらわれやすい。

経営者の条件とは、自分より優秀な人を使う能力があれば十分である。そのためには、人間的な魅力、人徳が不可欠である。「賢を使い、智を使い、愚を使い、鈍を使う。」(どういう人でも使いこなす度量が求められる。)

リーダーは「公の心」を持っていること。商売は公のもの。賢い人はかえって危ない。会社を興すが、また同時に会社をつぶす。その差は「私心」が入るかどうかである。

公私を問わず、清廉潔白さ、すなわち「総合的人格」が求められる時代になっている。その潮流はますます進む。

まず、正しさを考えること。それが永続的な成功の基本である。「私はすべての判断の基準を『人間として何が正しいか』ということに置いている」「モラルのしっかりしている会社の方が伸びる」(稲盛和夫氏)

松下幸之助は絶えず「正しい仕事をしているか」「何が正しいか、よく考えているか」と口ぐせのように言った。部下は必ず上司の真似をする。最高責任者が悪いことをすれば、部下もまた同じ事をする。組織は必ず腐敗しはじめ、崩壊の途をたどることになる。

ちょっと成功するとだんだんと態度が横柄になるもの。そのような人物に未来はない。成功する人は多い。しかし、成功し続ける人は少ない。(終)

【坂村真民詩集】

《 尊い仕事 》

わたしがまず父に言いつけられた仕事は

ランプのほやをみがくことであった

わたしは毎朝たんねんにみがいた

あかりをともすと

みがいたランプが

いきいきと光り

家を明るくした

それがうれしくてよくみがいた

ランプが電燈になり

この仕事はなくなったが

時々思う

あかりをつけることの尊さを

みがくということの意義の深さを

【仏語集】

黄金の粗金(あらがね)を溶かして、そのかすを去り、練りあげると貴い黄金になる。心の粗金を溶かして煩悩のかすを取り去ると、どんな人でも、みなすべて同一の仏性を開き現すことができる。(大般涅槃経)

-------------------------------------------------------

☆ご意見、ご感想、ご投稿をrengein@uproad.ne.jpへどうぞお寄せください。☆

【「幸福ニュース」無料購読申し込み 】

*あなたも メールマガジン「幸福ニュース」を購読しませんか。費用は、無料です。 下記に登録するだけで、E-MAILで毎月3回自動配信されます。

メールマガジン登録

電子メールアドレス(半角):
メールマガジン解除

電子メールアドレス:

Powered by Mag2 Logo

女性のためのメルマガストア「ティアラオンライン」

□インターネット・エクスプローラーでご覧になられることをお勧めします。□

バックナンバー

第173号 信なくんば立たず

第171号 極楽のあまり風

第169号 ご先祖様から見た私

第167号 自己とは何か

第165号 クリスチャンの内観

第172号 父母兄

第170号 アル中の夫と私

第168号 自己を自覚する

第166号 どんな壁でも突破できる

第164号 考える力生きる力

幸福ニュース・バック・ナンバー(第121号以降)

幸福ニュース・バック・ナンバー(第71号〜第120号)

幸福ニュース・バック・ナンバー(第1号〜70号)