迷いに迷ったあげく、今回初めて内観研修に参加しました。と いうより、参加させられたというか、何かのお導きにより、内観 をさせて頂くことになりました。
内観に興味をもった理由は長年患っていた精神疾患、うつ病や 神経症の症状を少しでも改善させたかったからです。
私はこれまで、三度命の危機に直面した病を経験し、それらは 奇跡的に治ったのですが、精神疾患はどうしても改善できず、な ぜだろうと思い色々調べた結果、東京のお坊さんの本を読んで次 のような事がわかりました。
精神病を始めとして、様々な肉体的、精神的病は「霊障」であ ることがわかり、先祖供養で消えるという内容を本で読んで以来、 母をはじめ姉や父を激しく攻撃するようになりました。
「僕がこれまでさんざん苦しんだのは、親が先祖供養をやって いなかったからだ。これからは正しい供養をちゃんとしなければ ならない。」と執拗に責めることとなり、次第にエスカレートし ていき、一家が崩壊するところまで来てしまいました。大喧嘩し ました。ブレーキがついにきかなくなってしまったのです。
これまで抱くことのなかった両親に対する憎悪の気持ちが心一 杯に増幅してしまったのです。今回の内観は、まさにこの消すこ とのできなくなってしまった「業想念」との正面対決でした。
しかし、この自分でもどうすることもできない感情は、父、母 に対する二回目の内観を終えた時点で、すっかりかき消されてい たのです。ここ数ヶ月間つもりに積もって消すことが出来ずにも がき苦しんでいた憎悪に満ちた業想念が、わずか7日間で感謝の 気持ちへ変えて頂いたのです。
2才の頃、カポジー性水痘胞症という重度の水疱瘡で広島の病 院へ入院する際に母の背中に背負わされてバスに乗った時の覚え ていないはずの僅かながらの記憶、イメージがよみがえりました。
また、19才の頃ガンを発病した際、検査に一緒に付き添って下 さった姿や、入院中に見舞いに来てくださった時、病院をちょっ と抜け出し、おいしい料理を食べに連れて行って下さった映像な ど、当時の情景が次々と浮かび上がってきました。
それから、大学卒業後精神を病み、何もかも捨て、何もお返し すらできない状態で帰郷した際、親身になって看ていただいた記 憶がよみがえり、感謝の気持ちで一杯になりました。
父についても、幼い頃から、年に一回あるかないかの帰省でし たが、当時の子供心を素直に読み取り、当時人気のあったものや、 遊園地に行った頃の記憶がよみがえり、これまであまり良い印象 を持っていなかったけど、内観で過去を調べると一転しました。
姉についても同様に、印象が大きく変わりました。私は今こう して大学を卒業し、公務員に就くことができたわけですが、その 過程を振り返ると、すべてが自力でやり遂げたわけではなく、姉 の影響や支援という他力があっての事だったと初めて気付きまし た。
両親、姉の内観を終えた後、大きく気付かされたことは、自力 ではなく、「他力」、すべては皆様の御蔭で生かされていること でした。
これまで私が求めた数多くの物事に対して、全て家族は与えて くれたし、全て自己責任なのに、先祖供養まで求めることはでき ないと、答えを出すことができました。
親に頼らず自分自身が先祖供養をし、自分がちゃんとした社会 人として幸福で豊かな人生を送ることこそが、何よりも先祖様を 安心させることを今回の内観で「宇宙」から教えて頂きました。 ありがとうございました。
外から飛んでくる毒矢は防ぐすべがあっても、内からくる毒矢は 防ぐすべがない。貪(むさぼ)りと瞋(いか)りと愚かさと高ぶ りとは、四つの毒矢にもたとえられる様々な病や争いや問題を起 こすものである。(本事経)
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