飯田先生は今まで、生きがい三部作({生きがいの創造}{生きがいのマネジメント}{生きがいの本質})を出版され、多くの人々に感動と癒しと生きるエネルギーを与えてこられました。
今回、手紙やインターネットによる読者とのやりとりを通じて、もっと具体的な問題解決法としてブレイクスルー思考を提唱され、この本を書かれました。人生上のいろんな問題を大きく16問に分け、それぞれにマイナス思考、プラス思考、ブレイクスルー思考の問題解決法を提唱されています。
現在、お悩みの方、落ち込んでいる方、どうしていいかわからない方、怒りや憎しみで一杯になっている方、自殺を考えている方に特にお勧めする本です。もちろん、元気な方々にもおおいに参考になる内容です。
目の前にある壁(問題や障害物)そのものに価値を見出し、すべて{順調な試練}として受け止めることにより、その壁を自分の中に吸収しながら成長をはかり、一見閉じられているかのように見える状況を楽々と突破していくような発想法。
{ブレイクスルーをもたらす五つの仮説}
仮説1)人間の本質は、肉体に宿っている意識体であり、いわば研修所である物質世界(この世)を訪れては、肉体をまとって生まれ変わりをくり返しながら成長している。
仮説2)人生は、死・病気・人間関係などのさまざまな試練や経験を通じて学び、成長するための、修行の場であり、自分自身で計画したものである。
(我々は人生の課題を自分で設定して生まれてくる。)
仮説3)宇宙には、因果関係の法則がはたらいており、すべては自分自身に原因がある。
(すべては、自分の意思で創り上げたことであり、望ましい方向へ転換できるチャンスが開かれている。)
仮説4)人間は、自分の成長のために最適な両親(修行環境)を選んで生まれ、夫婦や家族は、過去の人生でもそうあったように、未来の人生でも、夫婦や家族として身近に生まれ変わる。(偶然の出会いではない)
仮説5)すべてのことには意味や価値があり、すべての試練は、予定通りに順調な学びの過程である。
著者が提案したいのは、私達に生きる意味を与えてくれる、これら五つの{スピリチュアルな生きがい仮説}を、その根拠にはこだわらないで、ただ{前向きに生きるために有効な道具だという理由だけで、大いに活用しながら生きてみませんか}ということです。
第一の発想法、楽しく笑え、感動に涙できる方向へ進む。
第二の発想法、物質主義的観点とスピリチュアルな観点とのバランスをとる。
{世の中には、本質的にマイナスなものは存在せず、すべてのものはプラスである}と考えるためには、私達が心の奥に持っている{プラスか、マイナスか}という価値判断の基準を、いったん捨ててしまわなければなりません。
{スピリチュアルな観点}とは、{人間の本質は、物質(肉体)ではなく、精神(心)であると仮定し、精神的な豊かさを追求する観点}です。
{物質主義的な観点とスピリチュアルな観点とのバランスを取りながら生きること}こそが、私達が今ここに存在している目的ではないでしょうか。
第三の発想法、意味が現象に優先すると信じる。
人生では、まずすべてに意味(課題)が存在し、、その意味を実現化するために最適な現象が生じてくると仮定すれば、マイナスの現象(出来事)など存在しなくなります。
第四の発想法、人生のブラックボックスを活用する。
人生において、{すべてを説明しようとか、完全に理解してしまおうと考えてしまうと、どのように解釈しても、嫌な気分になったり、暗い気持ちになったりしてしまうような問題}は、そのままブラックボックスに入れて、意図的に放置しておきましょう。いずれ、今回の人生を終えた時に、そこに隠された理由(意味や価値)を知ることができ、すべてが明らかになるのですから。
ちょうど大きな試練が起こるはずの時期に、夫が飲酒運転をしてしまったため、その試練は{事故を起こす}という形で実現化してしまったという場合もあります。このような問題にこそ、{人生のブラックボックス}を大いに活用しましょう。{なぜ}{どうすれば}と考えこむのはやめて、とにかく、今できることを、精一杯にやっておくしかありません。
第五の発想法、{大きな出来事はすべて予定通り}と信じる。
人生は{努力にかかわらず起きる予定通りの大きな試練・喜び}と、{努力の程度にしたがって予定通りに起きる大きな試練・喜び}と、{偶然によって起きる予定外の小さな試練・喜び}との積み重ねである。
まだ成長度の低い意識体ほど、くわしく人生を設計する。やがて成長していくと、大まかな方針だけを決めておき、より困難な状況に身を置きながら、創造的に生きていくようである。
なにが起ころうとも、あなたにとって、それが最適な現象だからこそ生じるのです。
第六の発想法{人との出会いにはすべて意味がある}と信じる。
(喜びと試練のすべてが、あなたがその人たちを親として選んだ理由なのです。)
第七の発想法、落胆や恐怖心から自分を解放する。
第八の発想法、理想と現実を使い分ける。
第九の発想法、二通りのブレイクスルーから選ぶ。
第十の発想法、{自分に解けない問題はない}と信じる。
人生では、自分に解けない問題は、なにひとつ用意してありません。人生で出会う大きな試練は、自分で自分に与えたのですから、手を伸ばせば必ず届く、ちょうどよいレベルの問題ばかりです。目の前にある試練が、つらければつらいほど、悲しければ悲しいほど、大きな挑戦であればあるほど、{自分は、これほどの問題を解くに値する、素晴らしい人間なのだ}という誇りをもって、その試練に挑戦してみましょう。
{掲載された人生における大きな問題と解決策提案}
a)人間関係・・・離婚、自殺、嫁と姑、結婚相手、親子の不仲、逮捕
b)死別・・・新婚、犯罪、災害
c)勉学、仕事・・・不合格、就職先、嫌な仕事、経営不振
d)生き方・・・病気、世のため人のため、愛
自殺をしてしまうと、死んだ後に、大きな{追加問題}(追試)を解かなければならないようです。その問題とは、自分と同じように自殺したがっている人々を、一人でも多く助けてあげることのようなのです。
{あなたの人生には価値があるの。あなたには、生きる目的も、しなければならないことも、たくさんあるのよ。さ、自分を取り戻しなさい。}
{そうだよ、きみはまだ、生きているんだよ。だから、生きている人間らしくしていなきゃ。生きながら死んでちゃ、いけないんだよ。}
本人に罪はなく、犯罪に巻き込まれて殺された人であっても、残された家族たちに、{自分を殺した相手のことを恨まないでほしい}という気持ちをもっていることが、数多くの証言によって確認されています。
{最愛の娘を殺した相手のために祈るのは、殺した相手のためではなく、あなた自身のためなのです。あなたが正気でいるために、(いわゆる、{魔}にとらわれないために)祈るのです}
(108煩悩のうちで最大の毒、憎しみと怒りは人を破滅させます。許すことが、あなた自身の成長や幸福と、肉体的・精神的健康のために必要なのです。)
夢をつかむことにではなく、夢に挑戦することにこそ、生まれてきた目的があるためです。物質的現実として達成できたかどうかではなく、その夢に精一杯挑戦したかどうかという精神的成果こそが、人生という名の問題集の採点基準なのですから。
不思議なことに、身体の障害や欠点、弱点など、すべてのハンディを、思い通りにならない人生として素直に受用しますと、自分の進むべき道がわかったような気がしました。自分のマイナス面をすべて認めながら、天から授けられた自分をより成長させるための課題としてとらえ、プラスの面を意識して生きていこう、できない事よりも、自分にできる事に目を向けて生きていこうという気持ちになりました。
病気やハンディキャップをお持ちの方々のお世話をして差し上げることは、たいへん貴重な学びになり、大いに使命を果すことにもなるようです。
誰にでも共通する基本的な使命をひとつだけあげるならば、私は迷わず、{家族を大切にすること}とお答えすることにしています。それこそが、もっとも多くの人々が、一番てっとりばやく幸せになる方法だからです。
理由が存在するからこそ、あなたがたは家族になっているのです。いくら、世のため人のために役立っても、目の前の家族をないがしろにしてケンカばかりしていたのでは、決して人生の合格ラインを超えることはできません。まず、家族を十分に愛することによって合格ラインを超え、そのうえで、世のため人のために役立つことによって、大いに{上積み}をすればよいのです。
人間関係の中でもがき苦しむことによって、人は徐々に、{無償の愛}へと近づいていくのです。
{夕日も花も大切な人も、ひとつひとつ、喜びをもって見つめなさい。そして、ほかの人にも、その喜びを、教えてあげなさい。愛を注いであげなさい。愛こそが、ほかのなによりも大切なものなのだから。}
亡くなった娘からのメッセージ
お金持ちや有名人の暮らし方を知ってるでしょ。あんなのはまあ、天国から見れば、貧乏暮らしね。
いつ、どうなるかわからないからこそ、今、この瞬間に自分ができる精一杯のことをすることが、私たちの責任なのです。
{暗闇を呪うより、一本のキャンドルでも火をともそう!}
It is better to Light One Candle than curse the darkness!
(天台大師最澄様の {一隅を照らすはこれ国宝なり}に通じる言葉ですね。)
以上のようなことが、実例を伴って述べられています。そして最後に、非常に感動的な、皆さんも驚くようなエピローグ(付記)が添えられています。
昨年、{生きがいのメディカル・ネットワーク}(飯田先生の{生きがい論}に共鳴する医療関係者の方々の集まり)も結成されたそうです。
{人間は、成長するために最適な存在である。}という
飯田史彦先生のホームページは、http://www2.mwnet.or.jp/~fumihiko です。
先生からのメッセージや読者の皆さんからのお手紙も掲載されています。是非、ご覧下さい。合掌
木木を愛すれば
木木はその愛に応え
幸せを与えてくれる
石を愛すれば
石もまたその愛に応え
み仏のように守ってくれる
愛のあるかぎり
この世は明るく
つねに道を開いてくれる
ああ愛の明かりをつけ
暗いものを消してゆこう
生きがたい世を
生きてゆくために
仏を信ずる者も、我の思いに立つときは、貪(むさぼ)りと瞋(いか)りと愚かさの心から、他人をそねみ、ねたみ、にくみ、損なったりする。しかし、仏に帰ると、大きな仏の仕事をするようになる。これはまことに、不可思議といわなければならない。(大般涅槃経)
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