大学生の時書いた『逆説の10カ状』が、20年かけて、人から人へと伝わり、世界中を一回りして著者のもとへ帰ってきた。マザー・テレサも感動し、引用した処世訓です。
世界がどんなに狂っていたとしても、人は人間としての意味を見つけることができると著者は言います。他人から認めてもらうことや、成功することに焦点を合わせるかわりに、人間としての本来の意味に焦点を絞って逆説的な人生を生きたなら、自分の人生に意味を発見でき、この世界はもっと住みやすくなるだろうと著者は訴えています。
世の多くの通俗的な成功や、幸福観ではない、普段我々が忘れている、幸せにいたる考え方・行動様式です。皆さんもひとつじっくりと考えてみてください。
また戦争が始まりそうです。この世界は狂っているということをまず認める、そこから始めるのが最善です。この世界はまったく意味をなしていません。しかし、あなた自身は意味をなすことが可能なのです。一人の人間としての意味を発見できるのです。この本は狂った世界の中にあって人間としての意味や生き方を見つけることについて書かれています。それが、『逆説の十カ条』です。
『逆説の十カ条』
(1)人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい。
(2)何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。
(3)成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。
それでもなお、成功しなさい。
(4)今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。
(5)正直で率直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。
(6)最大の考えをもった最も大きな男女は、最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。
それでもなお、大きな考えをもちなさい。
(7)人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。
それでもなお、弱者のために戦いなさい。
(8)何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
それでもなお、築きあげなさい。
(9)人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
それでもなお、人を助けなさい。
(10)世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。
○人に優しい地域社会をつくる方法「リブ・アロハ」○
a.お年寄りと子どもを敬愛する。
b.どんな場所でもそこを離れるときは、前よりきれいにして立ち去る。
c.他人のためにドアを開けてあげる。
d.他人のためにエレベーターのドアを押さえてあげる。
e.何かを植える。
f.運転マナーを守る。他の車を優先させる。
g.異文化のイベントに参加する。
h.ショッピング・カートを所定の位置に戻す。
i.外気に触れて自然を楽しむ。
j.ゴミに気がついたら拾う。
k.お隣さんと分かち合う。
l.微笑を浮かべる。
m.人を手助けする。
人を助けてあげる時には、その人の尊厳を損なうことなく、選択肢を残しておくことが大切です。助けを必要としていることを知っているからといって、恩着せがましい態度をとったり、えらそうに振舞ってはいけません。
多くの人たちが「成功」よりも、「生きることの意味」に心の焦点を合わせるようになれば、世の中は変わり始めるでしょう。見返りを期待することなく、ごく自然に人の助けをするようになるでしょう。
逆説的な人生を送ると、この狂った世界において生きることの意味を発見できるでしょうし、あなた自身の人生も変わるでしょう。(終)
悪人と善人の特質はそれぞれ違っている。悪人の特質は、罪を知らず、それをやめようとせず、罪を知らされるのをいやがる。
善人の特質は、善悪を知り、悪であることを知ればすぐやめ、悪を知らせてくれる人に感謝する。
このように、善人と悪人とは違っている。愚かな人とは自分に示された他人の親切に感謝できない人である。
一方賢い人とは常に感謝の気持ちを持ち、直接自分に親切にしてくれた人だけではなく、すべての人に対して思いやりを持つことによって、感謝の気持ちを表わそうとする人である。(パーリ、増支部2-4)
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