私は今度の内観を体験しましたことで、自分自身に潜む「甘え」「他力本願」「利己的性質」を浮き彫りにすることが出来たのではないかと存じます。
自身の両親に対して、いまだに精神的・経済的な支援を受けており、そのことへの感謝の気持ちが非常に薄いと気付く事が出来ました。
両親がどのような気持ちで現在の私を見ているかを考えますと、みじめで恥ずかしくなり、決して親孝行とは言えません。年老いた両親に対し、心労を与えるだけで、安心を与える事ができない自身を直視した想いです。
私の良い所・悪い所を全て理解して支援して下さる両親へ私はどのような恩返しが出来うるのか真剣に考えました。
まずは両親が健勝にしていて下さることへの感謝の気持ちを持ち表すこと。そして私の態度姿勢を悔い改め、一番大事な方々への奉仕を尽くすこと。最後にまめに相談し、問題を小事のうちに解決すべく助言をあおぐ事。これら三点から始め、両親の負担を少しずつ安心へと置き換えていくことでしょう。
親の気持ちとなってみて、初めて気付きました。そしてこれまでの私が如何にいいかげんであるかということも痛感致しました。
私の妻に対しても同様なことが言えるかと存じます。日々の家事・育児を私がいかに当たり前であると感じていたか。パートでの仕事をする中でどれだけ余裕の無い毎日を送っているか。理解していてもそれは形式的なもので、本当に妻をいたわる気持ちがあったか、本当に感謝していたかと問われれば、間違いなく「ノー」と言えます。
私が妻と同じ立場であれば、今の私の行動を見て不快に思うのも無理はありません。しかしながら、客観的に見ても、男の私に妻の家事、育児を肩代わりすることなど出来るはずもなく、妻も私のように給料を稼ぎ、家族に対する責任を負うことは不可能と思われます。それはお互いにわかってることなのです。今まで妻は一生懸命取り組み、不平不満を声高にすることはなかったのですから。
この内観を通して、妻に対し私はどう変わるべきか。彼女の負担を減らし、心の余裕を回復してもらうには、如何にすべきなのか考えました。
優先されるのは、妻の行っている家事等に対し感謝の気持ちを伝え、それを日々継続し、時にはそれを行動に移すことだと思います。ご指導いただきましたように、有難うと素直に言い、手伝えることがないか気にかけ、お疲れ様とねぎらい、お礼の気持ちを伝えることから始めたいと思います。
次に妻の多少のわがままには目をつぶり、私が広い心を持ち続けるよう意識する事。そして、仕事が遅くならないよう調整し、生活サイクルの安定化を図ります。そうすることで、妻が一人で頑張る時間が短縮され、妻が自分のために必要とする時間、あるいは、私達夫婦が会話する時間も増えようかと思います。
いずれにしましても、相手の目から私自身を見て調べるという行為は、今の忙しい会社勤めの日常では実践することなど不可能だったでしょう。今回の一週間の体験において、非常に浅いものではありましたが、貴重なものとなったことは事実です。
今後は家に帰って落ち着いた時間帯で短時間でも実施していき、もっと私自身を見つめなおし、もっと私を変えていければと考えております。ご指導いただきまして本当にありがとうございました。
人々は、この本来そなわっている悟りの仏性にそむいて、煩悩のちりにとらわれ、ものの善し悪しの姿に心を縛られて、不自由を嘆いている。(首りょう厳経)
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