大前研一著(小学館) 長期的スパンでは非常によく予想があたる大前氏が、デジタルネットワーク社会でサラリーマンが生き残るにはどうすればよいか、氏の経験も踏まえて、書き下ろした本です。多少、起業の勧め的なところもありますが、おおいに参考になる内容です。
1){政府が何とかしろ}という時代そのものが終った。自分自身で必要な人物像を描いてそれを創りだしていくしかない。 2)これからは新しい価値を生み出す人間が勝ち残ることになる。すべての人が何らかの意味でプロデューサーになるのが、デジタルネットワーク社会の最大の特徴である。 3)日本では今後、サービス産業が現在の65%から80%に急増するだろう。
4)仕事も3極化する。(ブルーカラー、知的ブルーカラー、知的ホワイトカラー) 5)デジタル社会では共通語である英語の重要性が増す。
6)消化型業務の役所や会社は反面教師である。 7)なんらかの意味でコンサルタント業務をもっと付加しなければ、CD-ROMに取って代わられる。(弁護士や会計士でも)
8)従来の秩序ややり方を壊さなければ、会社は変わらない。 9)デジタルネットワーク社会ではソフトが最大の資産になる。 10)条件反射的な{パブロフの犬}になるな。(一つの答しか認めない受験勉強と偏差値による人間判断という訓練を受けた現在の日本人は、自分の頭で考えないし、失敗を恐れるという弱点がある。) 11)今日の仕事は明日に残すな。
1)金も地位もない若い人が自分の自由になるのは時間だけだ。その時間をどう有効に使うかでその後の人生が決まってくる。
2)運命は自分に投資し、自分の付加価値を高めることで開ける。 3)成功する人はどんな仕事でも厭わずにやるが、成功しない人は仕事を選ぶ。 4)いままでの人生をオールクリアーして違う道へ進む時は、退路を断って、これしか自分の生きる道はないという覚悟で行うことが重要である。
5)何事も三つのCで考えろ。 6)本業以外に毎年ひとつずつテーマを決め、勉強する。 7)サラリーマンの場合、自分より2階級上の人の立場だったらどうするかを考える癖をつける。
8)自分の頭で考え方の回路を正しく組みたてる練習をし、身につけなさい。 9)人生というのはいくらでも変わるものなのだ。そして、悪い方に変わるのはとても簡単なのだ。だから、常に良い方向を目指して自分に投資し、あきらめてはいけない。 10)全く使いものにならない人間は一人もいない。役にたつ人間の使い方と役にたたない人間の使い方があるだけである。 11)一芸に秀で、世界に通用する人間になることを目指せ。 12)インターネットで卒業証書がもらえる学校もある。 13)失敗をおそれるな。やり直しの作業を繰り返して、始めて成功を手にすることができる。 14)独立する場合、せめて一年ぐらいは収入がなくても生活できる程度の貯金を蓄えておくのが常識である。
1)世の中はボーダーレスがますます進む。いままでの常識や日本の常識が21世紀にも通用すると思ったら大きく間違う。{グローバル社会}の常識がつくられつつある。 2)デジタルネットワーク社会で生き残るためには、今までの成功を否定することも必要になる。 3)5年毎に新しい職能や技術を身につけるか、自分自身をオーバーホールしなければ、世の中で通用しない時代になっている。
4){大経営者は消しゴムがでかい} 5)個人としては、常に自分はどんな仕事ができるのかということを念頭に置き、マーケットの中で価値が見出せるような生き方をする必要がある。 6)どんな分野でも変化を拒否するシステムの中にある職業は、これから世の中そのものによって否定されていく時代になる。 7)まず、批判力がないといけないが、問題点を指摘するだけでは何も生まれない。{自分だったらどうするか}という解決案を常に懐に温め、建設的提案を行え。問題の解決案を常に考える癖をつけよ。(今、5分だけ社長と話すチャンスがあったら何を言うか。)
8)問題を解決するためには、決定する勇気がいる。
1)国や会社や他人まかせではなく、自分で必死に勉強し、資産を効率的に運用しなくてはならない。運用次第で大きな差がつく、厳しい自己責任の時代にはいる。 2)ビッグバンに日本版などありえない。グローバルな論理は、国境を越え、10億分の1秒のスピードで伝播する。 3)ビッグバンはひとつのチャンスではあるが、その恩恵にあずかることができるかどうかは、その人の努力次第である。 4)現在の年金制度は破綻し、新たに導入されるのは、アメリカの確定拠出型の年金制度{401K}と似たものになるだろう。 5)これからの金融取り引き業務は、電話とインターネットによる24時間ダイレクトバンキングになる。 6)外資ファァンドにもくわせものは多い。売れており、運用成績の良い投信は少ない。 7)《投資の大原則》{卵を同じバスケットの中に入れてはいけない。}分散して投資せよ。 8)インターネットを活用する。 9)人生設計をしっかり立て、資産運用の目的をはっきりさせることが大前提として必要。 10)投資は自分で経験しないかぎり、絶対に身につかない。死にもの狂いで資産運用を勉強し、失敗は授業料だと思い、その経験を 生かしていく事で人生は切り開かれる。
1)情報化社会の大きな特徴は、国境を越えた一つの文化が形成されるということである。 2)ディズニーのアニメやスーパーマリオのゲームで育った世代、子供の時からインターネットに親しんでいる世代となると、日本の子供も、アメリカやフランスやシンガポールの子供と幼児体験が共通してくる。 3)そうなると国境をまたいだ国籍のギャップより世代間のギャップの方が大きくなる。世代間の断絶が拡大するのと同時に、子供達には国境を越えたアイデンティティ、共通の文化、価値観が生まれてくる。(インターネットにより、子供達は簡単に国境を越えて行く。) 4)将来、インターネット・キッズの需要動向が世界企業にとって最も重要なものになるだろう。 5)無国籍企業が世界を動かしている。 6)投資する人や経営者、また、消費者が買う物を選択する時も、基本的に国籍という概念はなくなっている。 7)デジタルネットワーク文化には国境が存在しない。クロスボーダー・カルチャーは国より強い。 8)インターネットの特徴の一つは、{瞬時性}{双方向性}である。 9)情報ネットワーク社会の鍵となる言語的な影響力では、英語、スペイン語、中国語、ロシア語、アラビア語等の方が日本語より上である。情報化時代における日本の決定的な問題点は、日本語というハンディキャップがあるために、情報発信能力が弱くなることだ。 10)オンライン・ビジネスでは、提供者の論理から、利用者の論理に変わる。それを生かした企業、商売が繁昌する。 11)デジタル・ネットワークは従来のビジネスのやり方や仕組みを変え、社会を変革する力をもっている。 12)情報源は、これからは自分で持たねばならない。 13)ネットワークを知るということは、自分がいざと言う時に頼りになる組織や人を知り、アクセスできる能力を持つ事である。単に知識として知っているだけでなく、実際に駆動できるだけのつながりができているかどうかである。 14)これからは、大量生産に向いた画一的な吸収型の頭脳より、創造的な発信型の頭脳に変えていく必要がある。そのためには、{どうして?}と思い、質問をすることが大切である。 15)発信型の頭脳に切り替えるためには、今までの知識と教育とを一度全部捨ててみて、{自分で考え始める}というプロセスがどうしても必要になってくる。 16)今は世界で1、2位を争うくらいでないと収益があがらなくなってきた。世界で一番をめざさなければ、失速する。だから、総合を追い求めるよりも、専門分野に特化し、突出した方が成長の可能性は高い。 17)デジタル・ネットワーク社会では、これからは、どんな商品でもコカコーラのような強力な商品が一人勝ちするというような状況になるだろう。
18)古い事業機会で新しい事業のやり方を狙え。 19)現在は、工業化社会が情報化社会に変わるという150年に一度の端境期であり、乱世こそチャンスである。
1.自分の頭で考える創造的人間を目指し、行動することが、ますます重要になる。 2.変化が速いので、5年に一度位、新しい技能を身につけるような努力をする必要がある。 3.インターネットの活用も重要である。 4.新しい世界規模の共通文化が生まれつつある。 5.人生設計をしっかり立て、個人の責任で資産運用を行う時代になる。 ようです。あなたはどう準備し、行動しますか? |
すべてとどまると くさる このおそろしさを 知ろう つねに前進 つねに一歩 空也は左足を出し 一遍は右足を出している あの姿を 拝してゆこう |
人はまず問題を選ばなければならない。 自分にとって何が第一の問題であるか、何が自分にもっとも押し迫っているものであるかを知って、自分の心をととのえることから始めなければならない。 (大樹芯喩経)(The Teaching of Buddha) |
*あなたも メールマガジン「幸福ニュース」を購読しませんか。費用は、無料です。 下記に登録するだけで、E-MAILで毎月3回自動配信されます。 メールマガジン「幸福ニュース」登録 メールマガジン「幸福ニュース」解除
|
|