私は、内観という事を今の会社に入って初めて知りました。内観のことを最初聞いた時は、坐禅を組んで雑念をなくすことだと思っていました。会社より1週間内観へ行って下さいと言われた時、正直に言ってこの忙がしい時期に妻も妊娠して大変な時なのにと思いました。それが一週間後にはこんな気持ちでいようとは、全く予測できないことでした。
初日に内観の仕方など教えて頂きましたが、楽な格好で母にお世話になった事、して返したこと、ご迷惑をかけたことを考えて下さいと言われた時、そんな昔の事など思い出せないと思いました。
案の定、最初の内は、物を買ってもらったとか、誕生日に物を買って返したとか、言う事を聞かずに迷惑をかけたとか、物とか抽象的な物ばかり頭の中に思い浮かべていました。
初日は、自分でもこんなんでいいのかなぁと思いながら寝ました。2日目、朝食の時に流れたテープを聞いていて、何か自分の事を言っていると思う内容でした。人は、都合のいいように考え、都合のいいように行動する、といった内容の講義でした。その時に朝食をとっていた箸が止まり、、自分もそうだ、都合がいいようにしか動いていない。都合が悪くなると機嫌が悪くなるといった自分の姿が見えました。
それからの内観は、自分でも不思議なくらい幼い頃の様子、母や父がこんな事をしてくれたと父や母の会話の内容も見えてきました。
自分は産まれた時、足が変な形で産まれました。お医者様も歩けるようにはならないでしょうと言った程です。それが今現在は歩いていますし、普通の人と何ら変わりはありません。
今こうしていられるのは、母があきらめずに毎日いろいろな病院に行って下さった事。父が手作りで足の矯正する器具をいろいろ考えながら作って下さった事、など本当に自分の為にいろいろして下さったことが次々と見えてきて、自分は涙が止まりませんでした。
父には、恨みにも似た感情で中学校時代より思っている自分に気付き、とても申し訳ない、自分勝手な表面でしか物事を判断していない心のない人間だったと深く反省致しました。
子供に対する内観のテープが流れ、聞いていましたら、自分の父もこのように思ってくれていたのだと思いましたら、涙が出て、食事がとれなくなりました。
今まで28年間、両親がどれだけ自分に愛情を注ぎ育ててくれたか、それに対し私は、迷惑ばかりかけて、両親をどれだけ悲しませたかと思うと、申し訳ない気持ちと、今まで私を見捨てずに認めてくれていた両親に心から本当の心から{ありがとう}と言いたい。
私は5日目の朝、今ここに生きている事を、父母、妻、兄、姉、そして友人に感謝しました。とても気持ちのいい朝でした。こんな気持ちになれたのは、生まれて初めてでした。今回内観に来て本当によかったと思います。
私は8月より父となります。内観に来る以前の私が子育てをしたら、どんなことになっていたかと思うと怖くなります。子供にも妻にも認められる父になります。
内観をする機会を与えてくれた社長に感謝致します。また、お世話をして下さった先生方に感謝致します。一人の人間として、一日一日を大事に一生懸命生きます。本当にありがとうございました。
嘆くなら
ただ一つ
愛の足りなさに嘆け
金がないとか
思うようにならぬとか
どこそこが痛むとか
そんなことよりもっと大事な
愛の足りなさに嘆け
人間生きている以上
いろいろなんぎなことが
つぎつぎに起きてくる
でもお任せしておけば
必ずよいようにして下さるのだ
だから人に対し物に対し
まだまだ足りない愛の浅さに
目覚めては思い
寝ては考え
自分を深めてゆこう
嘆きから喜びに変わってゆく
愛の人になろう
執着があれば、それに酔わされて、ものの姿をよく見ることができない。執着を離れると、ものの姿をよく知ることができる。だから、執着を離れた心に、ものはかえって生きてくる。
悲しみがあれば喜びがあり、喜びがあれば悲しみがある。悲しみも喜びも超え、善も悪も超え、はじめてとらわれがなくなる。
過ぎ去った日のことは悔いず、まだこない未来にはあこがれず、とりこし苦労をせず、現在を大切にふみしめてゆけば、身も心も健やかになる。
過去は追ってはならない、未来は待ってはならない。ただ現在の一瞬だけを、強く生きねばならない。(法句経)
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