今回7日間の集中内観を終えて、まず第一の感想は、本当に良かったという事です。(「内観」とは、他人中心に自分を見つめ直す方法です。)
具体的に申しますと、自分の過去というものを、時間をかけてじっくり見つめ直すことなどした事が無かったため、自分自身が何をやってきたのか?何をしなければいけないのか?誰にどれ程お世話になっているのかなど、何もきちんと理解していませんでした。つまり、自分を見失っていたということです。
もちろん1回の内観ですから、ほんの一部だとは思いますが、私にとって大変大きな気づきをすることが出来、嬉しく思っております。
私はギャンブルや金遣いの荒さなどから、何度も借金をし、親や妻に迷惑をかけてきましたが、その理由は、すぐ何かに心を奪われ、欲望を抑えることができずに、直情的になった結果であると思いました。
常に心を落ち着かせ、両親にたいする感謝の気持ちを忘れずに人生の目標をしっかりさせておけば、このような馬鹿な行為はしていなかったと思います。
内観が深くなった時は、色々な事を思い出しました。父と母が存在しなければ、私という人間が生れてこなかったわけですが、毎日の食事、夜にふとんをかけていただいた事、お菓子を作ってくれたこと等々、数え切れません。私は両親の深い愛情によって育てていただいたのですが、私にとってその深い愛情は、空気の様に当たり前の存在であったため、一番大切なものを見失い、感謝の心を失っていました。自分というものをきちんと持っていれば、こんな馬鹿なことはしていなかったと思います。
妻に対しても全く同じ事が言えます。内観中、いかに私の妻が、私に対して愛情をそそぎ、お世話をしていただいたのかを思い出し、それを裏切りという形で返していた私の愚かさを思い知る事ができました。
妻は2年前にある病気にかかったのですが、ふだん何一つ弱い所を見せず、私の仕事が少しでもやり良い様にと食事から、スーツの手入れ、部屋の掃除においては何もそこまでやらなくてもと、こちらが感心するくらい見事にしていただいています。
今後は両親に対し、一日でも早く借金返済し、元気な時に恩返しできるよう、また、妻を大切にし、信頼を取り戻せるように日々精進していきたいと思います。そのためにも日々時間をつくり、内観や瞑想を続けていく必要があると考えています。
内観中、ギャンブルに走った理由が必ずどこかにあるというアドバイスをいただきましたが、自分なりに納得できるよう、幼児の頃からの自身を見つめなおしながら、内観し続けたいと思っております。
また、内観中、他の方の私語が非常に気になり、一時はいらだっておりましたが、その事に心を奪われている自分がいることに気づくことが出来、その事についても感謝できる気持ちになれたことも嬉しいと思っています。
最後になりますが、仏教というものにも非常に興味がわき、今後勉強してみたいと思います。皆様本当に有難うございました。
四つの行いの垢(あか)とは、殺生と盗みとよこしまな愛欲と偽りであり、四つの悪い心とは、貪(むさぼ)りと瞋(いか)りと愚かさと恐れとである。
家や財産を傾ける六つの口とは、酒を飲んでふまじめになること、夜ふかしして遊びまわること、音楽や芝居におぼれること、賭博にふけること、悪い友だちに交わること、それに業務を怠ることである。
この四つの行いの垢を去り、四つの悪い心をとどめ、家や財産を傾ける六つの口をふさいで、それからまことの六方を拝むのである。(六方礼経)
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