小林正観さんのお話に次のようなものがあります。人生の重要なポイント、幸せや成功へのキーを含んだお話だと思いますので、紹介致します。
『佐賀県の高島という小さな島に、宝当神社という神社があります。宝くじが当たる神社として有名です。
「宝当袋」というものを、島のおばあちゃんたちが手作りをして売っています。その袋の中に買った宝くじを入れて、宝当神社にお参りをするとご利益があるそうです。
ところが2002年、この宝当袋を縫っていたおばあちゃん2人に、なんと、1億円の宝くじが当たりました。不思議ですが本当なのです。わずか人口470人の島で、2人も1億円が当たったのです。
この話のポイントは、「この袋に宝くじを入れてお祈りをした人に、宝くじが当たりますように。この島を訪れた人が、幸せになってくれますように。」と、心を込めて袋を縫っていたおばあちゃんに、1億円が当たったということです。
自分のエゴを満たすだけの人には宝くじは当たらない。他人の幸せを願う気持ちを持っている人にだけ、お金が運ばれてくるようになっているらしいのです。
本当に自分の生き方の問題として、「喜ばれる存在」になるという決心ができた人には、必要なだけのお金がくるようになっているらしい。実際、高島のおばあちゃんたちは、自分に幸運が舞い込みますように、と思って縫っていたわけではない。
「人の幸せを願っていたら、自分がまず先に幸せになってしまった。」というお話なのです。』
また、ある不動屋さんのこういうお話もあります。
ある人がお店を出したくて、長年頑張って働いていました。ようやく資金がたまって、念願のお店を構えようとしたのですが、いい場所なので値上がりしていて、どうしても何百万円か足りません。早くしないと他の人にそこを買われそうです。
それを見かねた不動屋さんは、今まで長年付き合ってお世話してきた事もあり、奥さんの反対を押し切って、不足分の何百万円かを貸して上げたそうです。すると不思議な事に、しばらくして、今まで長年売れなかった物件に買い手がつき、貸した額と同じだけの儲けが入ってきたそうです。
このように、天は不思議な現象を起こします。我を滅して、期待せずに何か善い事をすると、別な面でお返しをして下さるようなのです。
これは、ビジネスでも同じではないでしょうか。自分が儲かるようにと思って売る人よりは、お客さまが得するようにと考えて行動している人の方へ、たくさんのお客さんが集まるようです。成功した会社は、皆このポイントを押さえて発展しているのではないでしょうか。
我が少なくなればなるほど、また、人からしてもらうより人にしてあげることが多くなればなるほど、成功や幸せも近づいてくるようですね。合掌
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